競技スポーツの推進について | 三重県議会議員 喜田健児
ブログ

競技スポーツの推進について

令和5年2月28日の一般質問の内容、競技スポーツの推進についてです。

喜田健児の問題意識

小学校と中学校と高校とではそれぞれ競技にかける時間がまちまちで、小学校の時は熱心にやっていても中学生になると、競技時間が減る。

それが今後の競技力低下につながるのではないかと感じ、一般質問で取り上げました。

 

実際の質問のやり取り

【質問】

(2)競技スポーツの推進についてです。
競技スポーツの推進においては、園児、小学生、中学生、高校生、社会人と、カテゴリーにおいてその役割を担っていく系統立てた育成というものが必要不可欠です。
しかし、今の三重県の現状は小・中・高で練習に凸凹があり、一貫性がありません。特に高校の先生方は、このことを危惧しています。
そういう意味においても、総合型地域スポーツクラブの立ち上げは重要で、裾野の拡大とトップアスリートの育成につながっていくと思われますが、どうでしょうか。御答弁をお願いします。

【地域連携部スポーツ推進局長】

それでは、私のほうからスポーツの裾野の拡大とジュニアアスリートの育成について御答弁申し上げます。
三重県のスポーツを推進していくためには、スポーツの裾野の拡大とジュニアアスリートの育成を両輪で進めていくことが重要です。
スポーツの裾野の拡大については、競技団体、スポーツ協会などが一定の役割を果たしているほか、子どもから高齢者に至る幅広い県民の皆さんが気軽にスポーツをすることができる総合型地域スポーツクラブの存在もあります。
現在、県内27市町において、67の総合型地域スポーツクラブが活動しています。その中で、津市、伊勢市、菰野町などにおいては、学校と総合型地域スポーツクラブが連携し、地域で複数のスポーツを選択できる機会を確保するという先進的な事例も出てきています。
こうした事例が広がるよう、引き続き、指導者の確保、運営団体の経営状況の改善に向け、さらなる質的充実を図ってまいります。
また、本県の競技スポーツを推進していくため、次代を担うジュニアアスリートの発掘・育成が重要であることから、県では、中長期的な視点でゴールデンエージをターゲットに計画的に支援を行っているところです。
例えば、自転車競技やフェンシングなど競技人口の少ない競技については、新たな選手を発掘するため、スポーツ体験会の開催経費の一部を助成するなど、競技団体やチームの育成・強化活動を支援しています。
さらに、トップアスリートを効果的に育成するためには、優れた指導者の存在が不可欠であるため、ジュニアから成年までのそれぞれの年代で中心となる指導者を養成することにより、一貫した指導体制の構築に取り組んでいます。
その結果、令和4年度の高校総体においては、過去最高の入賞数となったほか、栃木国体では、アーチェリー少年男子団体やセーリング少年男子の阿部優二郎選手が優勝するなど、確実に取組の成果が表れてきています。
今後の取組としましては、現在、策定している第3次三重県スポーツ推進計画に基づき、総合型地域スポーツクラブの質的充実などにより、スポーツの裾野の拡大を図ります。
また、2026年に日本で開催されるアジア競技大会や2028年のロサンゼルスオリンピックなどでの活躍も視野に入れ、ジュニアアスリートの発掘・育成を計画的に支援し、競技スポーツの推進に取り組んでまいります。

【質問】

御答弁ありがとうございました。
総合型地域スポーツクラブで裾野を広げていく、学校部活動、地域部活動、中学校単位でそれを総合型地域スポーツクラブにしていく、そういうことを考えたときに、いろんな可能性が見えてくると思うんです。
小・中・高の指導に凸凹がある。小学校は、ウイークデーも3日から4日ナイターをつけてやっている。土日は朝から晩まで。でも、中学校になると、土曜日の午前午後、日曜日の午前午後、この4こまの中で1こましか練習できない。でも、高校に行ったら、もう土日は丸々練習する。競技によって違いますけれども、こういう凸凹が今生まれてきている。
国体に向けての取組がありましたので、今はしっかりと競技力は保っているし、それを少しは維持できると思うんですけれども、この状態を放置すると三重県のスポーツは間違いなく私は落ちていくんではないかと思っております。
ですので、この総合型地域スポーツクラブ、各中学校単位でつくられたものを生かしながら、最大のピンチなんですけれども、それをチャンスに変えていかないといけないと思っています。
例えば、中学校の学校単位で総合型地域スポーツクラブができれば、小学生を呼んで、いろんな体験、いろんな種目、いろんな文化活動を体験させることができると思います。そういういろんなアイデアがそこに乗っかることができると思うので、ぜひその辺りも御検討をお願いしたい。難しいことは1人ではやってはいけないと思いますので、様々な人を巻き込みながら、ぜひ検討をお願いしたいと思います。
最後に、市町に知事は異次元の子育て支援策のアイデアを募集しました。県政の両輪である議員にもアイデアを求めたらと思います。両輪と言いながら求められるのは少ない、私が4年間で感じたことです。そこには遠慮があるのか、あるとしたら本気ではない、本気の反対は遠慮です。
子ども・福祉部の所管であるその3億円、子どもを守り育てるとは、お金をばらまくことではなくて、その枠組みをつくることではないかと思います。
知事、最後に、1時間の感想も含めて、冒頭のたった1人の県民の思いや願いに答えてください。すみません、時間がなくて。よろしくお願います。

【一見勝之知事】

喜田議員の熱い質問を今日もいただきました。
通底するのは、そこに共通するのはただ一つ、三重県の子どもは三重県の大人、私らが守るということであると思います。
子ども食堂をこの間見てまいりました。様々な要望があります。それから、今、喜田議員がおっしゃったスポーツもそうやと思います。
子どもに対してどういうことをやりたいのか、これは自治体によって違うと思います。それで、今回の制度をつくりました。たかだか3億円でありますけれども、市や町の考えによって、例えば子ども食堂に持っていくための車を買いたい、そういうのもあると思います。この間、そんな話も聞きました。
これは、市や町だけでありません。こういう質問の場で、ぜひ議員の皆さんからも御提案を頂戴したいと思っております。今後ともよろしくお願いいたします。

SNSにシェア
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
次の記事(2023/03/15)
令和5年第1回定例会(2月28日)一般質問の動画
前の記事(2023/03/02)
中学校における学校部活動の地域移行改革について~コミュニティ・スクールの活用を~
記事一覧

LINE公式アカウント

友だち追加