ふるさと納税について | 三重県議会議員 喜田健児
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ふるさと納税について

令和5年第2回定例会(12月6日)の一般質問の内容です。

 

ふるさと納税についてです。

 

    喜田健児の問題意識

     

    「教育現場に人が足りない」を解決するための財源をどう作るのかを考えている私は、

    ふるさと納税制度と何かをマッチングすることはできないかと、もちろんこの税制の問題点を解決するようなカタチで、です。

    たどり着いたのが、令和4年6月議会で、稲垣昭義議員が提案された「NFT」です。この NFTを発行し、三重県のデジタル住民になることでの魅力的な特典を準備して、デジタル県民を募集します。

     

    四日市市の日下さんは、「住民になる動機付けが一番の肝となるが、国内では石川県加賀市でこれに関わってきたし、エストニアは、NFT を発行してデジタル国民を獲得し、国の経済を好転させている。ふるさと納税とのマッチングもできないことはないのではないか」と言われました。

     

    NFT と観光立県を結び付けて、インバウンドや観光客、関連人口を増やし、人口減少だけど財源減少になっていない、ふるさとを想う三重県出身者の心をまずはつかみ、その後、このプロジェクトに興味を抱く多くの人にデジタル三重県民になっていただく、というゴー
    ルに向かって部局横断的に議論していっていただきたいとと思っております。

     

    しかしながら、

     

    質問の時間の関係で省略しての質問となっております。

     

     

     

    実際の質問のやり取り

    これも私は財源確保というところで、何があるのかなと思ってふるさと納税というところにたどり着きました。

    ふるさと納税は、スライドあるんですけれども、地場産品の売り込みによる地方創生で地方自治体の独自財源になり、(パネルを示す)今では、NISA、iDeCo、ふるさと納税と言われるぐらい、やったほうがいい財テクとして注目を浴びています。

    一方、税はそもそも累進課税が基本なのに、寄附した額にかかわらず2000円を払うだけで年収に応じた基準内なら寄附した額の全てが所得税や住民税で控除され戻ってくるという税制で、これは寄附ではない、地方自治体間での住民税の争奪戦という問題が指摘されています。

    今やふるさと納税に集まる金額は1兆円に迫り、返礼品を取り扱うポータルサイトに幾つもの企業が参画しています。

    個人版と企業版がありますが、三重県の29市町が取り組む返礼品ありの寄附金額は、昨年度で97億6000万円、県が実施し、返礼品なしの個人版ふるさと納税の税収はマイナス7.3億円で赤字、この額がほかの地方自治体に流失しています。黒字のトップは人口が少ない県で、赤字のトップは人口が多い都市部です。

    個人版に大きな課題があり、東京23区では500億円を超える流失で、このままでは財政運営が難しいということで東京都知事、小池都知事は総務省のほうに抜本的改善を求める要望書が提出をされました。

    今回は、比較的問題が少ないと言われている政策企画部が所管する最大で寄附金額の9割が軽減される企業版ふるさと納税について、その現状をできれば簡潔にお願いします。すみません。

     

    【政策企画部長答弁】

    企業版ふるさと納税が、自治体が行う地方創生の取組に対して企業が寄附を行った場合、法人関係税が控除される制度でございます。

    三重県では、平成28年度の制度開始当初から本制度を活用した企業からの御寄附を頂いており、令和4年度の実績は件数にして13件、総額約950万円の寄附を頂いており、その使い道として、学生奨学金返還支援事業や子ども積立基金への積立てなどにも活用させていただいております。

    また、令和2年に創設された企業の人材を自治体へ派遣する人材派遣型の制度もございまして、令和5年4月から県のほうでも受入れをしているところでございます。

    今後も、企業の希望を聞き取りながら、制度の趣旨にのっとり取組を進めていきたいと考えております。

    【意見要望】

    御答弁ありがとうございました。

    四日市市の日下ふるさと納税・シティプロモーション戦略プロデューサーに、昨日お会いしてお話を伺ってきました。

    企業版ふるさと納税は、これは飛び込み営業ですよと、相手企業にとってウィンになる提案を、世の中の流れを読みながら考えて、訪問して提案するんですというようなこと、とにかく汗をかいているという話でした。

    市町版のふるさと納税ですけれども、私は当初、29市町が元気になることは三重県が元気になることや、教育にお金も回るんじゃないかと思って、29市町の返礼品フェアを県として大々的にやったらどうやということで、各部の企画員の方と議論をしました。これが激論になりました。激論でした。

    私も声を上げるしみたいなところで激論になって、最後、私がふっと我に返ったのは、喜田さん、三重県だけがよかったらいいんですか、ぐさっと刺してきました。

    それで、目を覚ました私は、NFTというものを使って、デジタルアート、NFT、それを発行してやればどうかなというふうなことで、その可能性にかけてみたいと思います。政策提案ができるように頑張ることをお誓い申し上げ、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

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