永住・定住の外国につながる子どもたちの職業選択について(外国人から選ばれるまち) | 三重県議会議員 喜田健児
ブログ

永住・定住の外国につながる子どもたちの職業選択について(外国人から選ばれるまち)

令和4年3月9日の一般質問の内容、外国人に選ばれるまち、のうち永住・定住の外国につながる子どもたちの職業選択についてです。

 

    喜田健児の問題意識

    令和2年の県の外国人住民国籍・地域別人口調査では5万4854人で、総務省の調査では、率にして3.05%で全国4位となっており、外国人住民は、地域の担い手として、あるいは労働者として、本県の持続可能な社会に必要不可欠な存在です。

    一方で、まだまだ習慣や文化、言葉の違いなどからダイバーシティ社会の実現にはまだ多くの課題があります。

     

    そのため、相互理解を促すための教育をさらに実施することを要望しております。

     

     

    実際の質問のやり取り

    【質問】

    3、外国人から選ばれる三重県、(1)永住・定住の外国につながる子どもたちの職業選択と就労定着についてです。
    三重県では多くの国籍、地域の外国人住民が生活されており、令和2年の県の外国人住民国籍・地域別人口調査では5万4854人で、総務省の調査では、率にして3.05%で全国4位となっており、外国人住民は、地域の担い手として、あるいは労働者として、本県の持続可能な社会に必要不可欠な存在であると思っています。
    コロナ禍が収束した際には、さらに外国人住民が増加すると思っていますが、習慣や文化、言葉の違いなどから、日常的に日本人とつながりがある人は限られており、ダイバーシティ社会の実現にはまだまだ多くの課題があります。
    そんな中、県においては、県民からの提案、みんつく予算ですけれども、それを踏まえて、三重県の多文化共生を考えるドキュメンタリー映画を制作され、3月5日土曜日に上映会を開催されたところです。
    この映写資料を見てください。(パネルを示す)この映画を私も見ましたが、外国人のハートに触れられて思わず笑みがこぼれたり、考えさせられたりするすてきな映画でした。
    そこでお伺いしますが、この映画に込める思いや願いはどういったものなのでしょうか。また、選ばれる三重県としての責務をどう考えているのかを併せてお聞かせください。

     

    【環境生活部長】

    三重県の多文化共生を考える映画に込めた思いと多文化共生社会の推進についてお答えいたします。
    三重県の多文化共生を考えるドキュメンタリー映画「crossroad(クロスロード)」は、県民参加型予算で提案いただき、制作したものでございます。
    この事業の提案者は、私たちのすぐ隣で働き、暮らしている外国人の姿を多く県民に知ってもらうことによりまして、多文化共生について考えるきっかけとなればとの思いで提案されました。そして、映画ができるまでの過程にも参加してくださり、最後まで見届けられました。
    映画の制作に当たりましては、日本人と外国人の方が共に制作するというプロセスを大切にしました。公募により集まった三重県在住の日本人19人と8か国18人の外国人、合わせて37人の皆さんが、ワークショップ形式でテーマや出演者、脚本など、一つ一つ議論を重ねて作り上げました。
    内容は、三重県に在住のオランダ、ベトナム、ブラジル、中国、パキスタンなど様々な国籍、地域、年齢の方々の日常の姿を通して、三重県で仕事や勉強に取り組んでいる外国人の生活、夢、それぞれにとっての日本を描いたドキュメンタリー映画です。在住されていらっしゃる多様な外国人の姿を自然に描く中で、私たちに様々な気づきを与える映画となっています。
    私も見せていただきましたが、映画の中で、三重に住む外国人の皆さんが日本の文化や考え方に戸惑いつつも、私たち日本人と同様に、三重県はふるさとであり、また帰ってきたい場所と言っておられたことが大変印象に残りました。
    3月5日に完成記念の上映会とトークイベントを開催しまして、多くの方に御覧をいただきました。
    今後は、県内で活躍する外国人住民の存在を広く知っていただくため、6か国語の字幕版を作成し、学校や地域で上映を行い、作品の上映を通じて県民の皆さんの多文化共生の意識の醸成と理解促進を図ってまいります。
    3月13日には、三重テレビでも放映がされる予定ですので、ぜひ御覧いただければと思います。
    今後、新型コロナウイルス感染症が収束していく中では、外国人住民のさらなる定住化や多国籍化も見込まれ、新たな課題やニーズの拡大が予想されております。
    県といたしましては、全ての地域住民がそれぞれの文化的背景を理解、尊重し、差別や偏見のない環境の下で地域社会を一緒に築いていくことを目指しまして、様々な啓発活動に取り組むとともに、多様な機関と連携して、外国人住民が十分なセーフティーネットの下で生活できるよう推進してまいります。

    【質問】

    部長、御丁寧な、本当に分かりやすいというか、最後の答弁と私は聞いております。
    私、教員時代の外国人の子どもを受け持ったときの反省から、外国人の施策を何とかしたいという強い思いから、大変、環境生活部のほうには失礼な質問もしたのではないかなと反省しています。長きにわたり、本当にありがとうございました。
    外国人住民が不安なく安心・安全にこの三重県に暮らしていくためには、日本人と相互の理解を深めることが、まずは大切だと感じさせていただきました。たくさんの人が見ていただくような知事のPRや発信、言われましたけれども、教育分野でのさらなる活用等、お願いしたいと思います。

    SNSにシェア
    • このエントリーをはてなブックマークに追加
    次の記事(2022/03/12)
    県産杉箸から始まる!豊かな暮らしを創る身近な「三重の木づかい」推進事業について
    前の記事(2022/03/11)
    障がい者雇用の定着率向上に向けた取り組みについて
    記事一覧

    LINE公式アカウント

    友だち追加