第3回キタケン座談会を開催 | 三重県議会議員 喜田健児
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第3回キタケン座談会を開催

第3回キタケン座談会、テーマ~不登校問題を掘り下げる~
を9月11日に非公開で開催しました。

 

そちらで話し合われた内容をキタケンの視点からまとめました。
私の想いを読んでください。

    まとめ

    座談会前の課題意識

    ・22年間教育現場に勤め、不登校生徒と向き合ってきたが、現場を離れて11年になる。不登校の原因は、十人十色でありそれぞれへの対応が追いついていないから増え続けている。それを解決するには、学校現場に先生を増やすしかない。

    座談会で気づき整理出来たこと(まとめ)

    今回のテーマを不登校問題としたが、不登校が問題ではない。不登校に対する社会の認識のズレや、学校に行けない・行かない児童・生徒を支援するためのソフト・ハード両面の環境整備がなされていないことが問題である。

     

    座談会で出た内容

     

    現場の先生の「不登校を認めるべきだ」という主張

    学校の先生や教育関係者は、子どもの学校に行かないという選択肢を認めて、子どもとその保護者に寄り添おうとしている。その理由は、登校強要や刺激によって自らの命を絶つ子どもがいるから。学校に行かないという選択肢は、子どもにとって必要。命をかけてまで、学校に行く必要はない。学校に行かない選択肢がなかった場合、自殺や重度の精神病の発症は止められない。子どもの命や心の健康を守るという観点から、学校に行かないという選択肢はシンプルにありだと思う。子どもに色々な居場所を用意し、それぞれの子どもがいろいろな居場所の中で、「自分はこの大人なら信頼できる」と思える場所を選択できることが大切。

    現場の先生の「行きたくてもいけない」子どもがいるという報告

    ヤングケアラー、虐待、育児放棄、ハラスメントで学校に行きたくても行けない子どもがいる。そういう子どもに対しては、大人の適切な支援が必要ではないか?そのためには、親の次に近い存在である先生との人間関係が重要となる。

    大人の責任

    子どもとゲームの関係も不登校の要因の一つ。なので、子どもに、「お前そんなにゲームばっかりしていたら社会で通用しないよ」というような言葉を大人は言ってしまっている。でも、社会において「お前そんなヤンチャばかりしていたら進路もあらへんぞ」と言われていた子が大人になって凄く頑張っている。良い子ちゃんで育っていくのが正しいという概念は視野が狭く、子どもの自己肯定感を下げている。

    学校として何ができるか。

    子どもと学校が関係を切らないということは必須。当たり前。あとできるのは、その子がもし学校に来た時、その子が安心できる場所を作る。そうでなければその子はきっと来ない。そういう居場所になる教室を作ることが大事。その子が居心地がいい教室は、みんなが居心地のいい教室になる。その教室は、居心地の良い職員室から生まれる。

    キタケンの考察

    ○子どもの数に対して教員の数が足りていないからでは?

    先生が「冷たい」とか「怖い」という子どもの声には、教育現場の多くの問題が見え隠れする。文科省が学校にとったアンケートでは、不登校の理由の一番は無気力だが、民間が不登校の子どもにとったアンケートでは先生が原因という回答が多い。その理由の大きな一つは、1つの教室にいる子どもの数が多すぎること。担任が一人で受け持つ子どもの数が適正でないため、子ども一人ひとりに寄り添うことが難しい。

    例えば;
    子ども同士を繋げる仲間づくりに時間を割くことができず、子ども同士で支え合うことを促すことが難しい。
    職員室で気になる子どもに心を寄せて同僚に相談する時間が取れない。
    家庭訪問に行って話を聞く余裕すらないから電話で済ませる。

    など。

    先生が子どもたち一人一人に割ける時間が少ないがために、先生と子どもとの関係性が希薄になっている。
    それは、子どもにとっても先生にとっても良くない方向に圧勝している。
    こうなってしまっているのは、教育現場への教職員配置数の基準が他の先進国に比べて少ないからではないか?

    現に、25人学級を実現している山梨県では、不登校・いじめ・先生の精神的疾患による休職が少なかった。

    政治がやるべきこと

    1. 学校とフリースクールの連携
      現状、フリースクールの所管は教育委員会ではない。しかし、子どもの多様な学びを保障するためには、学校とフリースクールの連携のあり方を整理する必要がある。
    2. 学校と福祉との連携
      不登校の子どもと社会との関係をどう作れるか。学童年齢段階であれば、学校が関係しており、それを所管する教育委員会が対策を講じている。しかし、学校を卒業してしまうとその子どもとの関係も切れてしまう。切れ目のない支援が必要であるが、保護者は卒業後しばらく経って、必要に迫られた時に福祉や医療に相談するケースが多い。在学中から、福祉や医療と繋がっておくことは大切である。
    3. 1クラスの適正人数の実現(1クラス25人程度)
      日本の教育における1クラスの人数を適正な人数にしなければならない。現在、小学校は35人、中学高校は40人、その学級編成基準から少なくするのを少人数教育と呼ぶのではなく、適正人数による子ども真ん中教育と呼ぶべきである。教育を大切にする政治を実現するために、教育を大切にする政治家を増やす。それには、多くの国民による子どもど真ん中運動が必要不可欠である。

    キタケンの誓い

    子どもど真ん中の政治にしていくため、キタケンは、人生を賭けて戦います。
    どうか、キタケンを応援してください。

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